解説 〜 装備&装備品
アーティファクト満載のブロック、ミラディンではアーティファクトに新たなサブタイプを持つカードが登場しました。そう、装備品です。

装備品とは?

装備品は、新たなアーティファクトのタイプです。装備品は、カードタイプの欄に
アーティファクト ― 装備品
と書かれています。また、カードテキストには以下のような装備コストを示す記述があります。
装備 N
装備品は、場に出すだけでは何の役にも立ちません。しかし、その名の通り、クリーチャーに「装備」することにより、さまざまな効果を発揮するアーティファクトなのです。エンチャント(クリーチャー)に似ていますが、エンチャント(クリーチャー)とはいろいろな面で違いがあります。
POINT! 装備品は新たなアーティファクトだ!

装備品の使い方

装備品はアーティファクトですから、プレイしたら単に場に出ます。この状態ではどこにも装備されていません。単に場にあるだけです。
場に出た装備品は、装備しなければ意味がありません。そこで、クリーチャーに装備することになります。装備能力は、装備品の持つ起動型能力です。装備するためには、装備コストを払って対象のクリーチャーを指定する必要があります。

ここで注意しなければならないことがあります。一つ目は、装備はソーサリータイミングでしか行えないということです。つまり、自分のターンのメインフェイズに、スタックが空の状態でなければプレイすることができません。また、何かに対応して装備することもできません。たとえば、あなたの2/2クリーチャーが《ショック》の対象になったときに、対応して《レオニンの円月刀》を装備するようなプレイはできません。
二つ目は、装備は自分のコントロールするクリーチャーしか対象にできないということです。あなたの装備品を、対戦相手のクリーチャーに装備することはできません。

装備能力が解決されれば、装備品はそのクリーチャーに装備されたことになります。これでそのクリーチャーは、その装備品による恩恵を受けるようになるのです。
POINT! 装備品は場に出してから装備せよ

装備品とエンチャント(クリーチャー)との違い

場に出たときには装備されていない

上にも書きましたが、装備品は場に出た時点ではまだどこにも装備されていません。いったん場に出し、それから装備しなければなりません。

クリーチャーがないなくても場に出せる

上にも書いたように、装備品は場に出るときには装備先を選びません。ですので、場にクリーチャーがいなくても出すことができます。

クリーチャーが死んでもなくならない

エンチャント(クリーチャー)は、エンチャントしているクリーチャーが破壊されたりして場を離れると、墓地に置かれてしまいます。しかし、装備品はそんなことはありません。装備しているクリーチャーが場を離れた場合でも、装備品はどこにも装備されていない状態で、そのまま場に残ります。そしてまた、他のクリーチャーに装備することができます。

装備しなおすことができる

エンチャント(クリーチャー)は一度エンチャントしてしまうと、ずっとそのクリーチャーにエンチャントしたままです。しかし、装備品はいったん装備した後に、他のクリーチャーに装備し直すことができます。たとえば、攻撃時に攻撃クリーチャーに《骨断ちの矛槍》を装備しておき、攻撃終了後にアンタップ状態のクリーチャーに装備しなおして守りを固めることができるのです。
POINT! 装備品はエンチャント(クリーチャー)よりも使い勝手がよい!

装備品ははずせるのか?

場合によっては、装備済みの装備品が邪魔になってしまうことがあります。たとえば、《稲妻のすね当て》を装備したクリーチャーは呪文や能力の対象にならないので、そのままでは他の装備品を装備させることができません。そういう場合、いったんそのクリーチャーから装備品をはずして、他の装備品を装備したいものですが、そう行ったことはできるのでしょうか??
実は、装備品を単にはずすことはできません。カードには、装備するためのコストは書いてありますが、装備をはずすためのコストは書いてありません。つまり、いったん装備した装備品をはずすことはできないのです。ただし、あるクリーチャーに装備されている装備品を、他のクリーチャーに装備することはできます。装備品をはずしたければ、他のクリーチャーに装備しなおせばいいのです。
POINT! 装備品は外せない!

プロテクションと装備品

装備品の登場により、プロテクションに新たな効果が追加になりました。エンチャント同様、プロテクションを持つクリーチャーは、その特性を持つ装備品を装備できません。装備品はたいていアーティファクトですので、プロテクション(アーティファクト)を持つクリーチャーには、装備できないということになります。また、何らかの方法で装備品に色をつければ、その色のプロテクションを持つクリーチャーには装備できません。まぁ、それ以前に装備能力は対象をとりますから、そもそも装備能力の対象にできないのですけどね。また、すでに装備品がプロテクションを得た場合、その装備品は外れ、どのクリーチャーにも装備されていない状態になります。
POINT! プロテクションがあると装備できない!

クリーチャ化した装備品

《機械の行進》などにより、装備品がクリーチャーになった場合、その装備品は装備することができなくなります。すでに装備している場合は、装備から外れます。覚えておきましょう。
POINT! クリーチャーになったら装備できない!

装備したクリーチャーが奪われたら?

たとえば、《押収》などで装備品の付いたクリーチャーが対戦相手に奪われた場合、装備品はどうなるのでしょうか?装備品も一緒に奪われるのでしょうか、それとも装備品は外れてしまうのでしょうか?
その場合、装備品は付いたままです。たしかに装備能力は自分のコントロールするクリーチャーしか対象にできないのですが、それは装備能力をプレイするときの制限であり、いったん装備されたあとでクリーチャーのコントロールが変わっても、装備品が外れたりすることはないのです。ただし、装備品自体のコントロールは変わっていませんので、装備能力を使うことはできます。改めて、自分のコントロールする他のクリーチャーに装備しなおせば安心です。では、他にあなたがコントロールするクリーチャーがいなかったら??ええっと、そのクリーチャーに装備されたままです。装備品は付けることはできても外すことはできませんので。
POINT! 奪われたら装備しなおせ!

自分自身に装備しなおせる?

つまり、すでに装備している装備品を、そのクリーチャー自身に装備しなおせるか?ってことです。
これは可能です。これにいったいどういう意味があるのかと思う方もいらっしゃるとは思いますが、余ったマナを消費してマナ・バーンを防止するような目的でプレイすることも可能です。また、対象になることにより誘発するような能力を誘発させるためにプレイすることも可能です。
ただし、《稲妻のすね当て》のように「呪文や能力の対象にならない」能力を付加する装備品を、そのクリーチャーに装備しなおすことはできません。なぜななら、自分自身を装備能力の対象にできませんから。
POINT! 自分自身に装備は可能!

装備能力が打ち消されたら?

あるクリーチャーに装備している装備品を、他のクリーチャーに装備しなおそうとしました。が、たとえば《もみ消し》で装備能力が打ち消されたり、装備先のクリーチャーが場を離れてしまったりした場合、その装備品はどうなるのでしょうか?
そのままです。装備能力が打ち消されたのですから、その能力は何もしません。もとのクリーチャーに装備されたままです。勝手に外れたりはしませんので注意してください。
POINT! 打ち消されたらそのまま!


Copyright (c) 1998,2004 Yamapy