ＢＳの「とことんルパン三世」でやってた、「ルパン三世製作秘話」を見た。

だいたい、製作秘話なんてつまんないものが多いのだけど、これは実に興味深かった。
初代ルパン三世が、視聴率が悪くて打ち切られたという話は知っていたけれど、その裏で演出家の交代劇などがあったという話は初めて知った。

最初の演出家の大隅氏は、最初から「大人向けのアニメを作ろう」という方針だったのが、放送されると視聴率が低く、ＴＶ局やスポンサーから方針転換の支持を受け、それを受け入れることができず投げ出してしまったのだそうだ。結局、その後宮崎氏と高畑氏が引きついで子供向けへの方針転換を図ったものの、視聴率は回復せず打ち切り。

その後、再放送で人気に火がついたのはご存知のとおりだけど、大隈氏が当時のＴＶ局の人に聞いた「なぜルパン三世がこんなに人気があるのか」の理由は、本放送当時に聞かされた「なぜルパン三世はこんなに人気がないのか」の理由とまったく同じだったそうな。これを聞いた大隈氏は、もう達観するしかなかったとか。


これを聞いてふと、「なぜマジックは面白いのか」という理由も、おそらく「なぜマジックは面白くないのか」の理由と同じなんだろうなと思った。