雪に耐えて梅花(ばいか)麗(うるわ)し
梅の花は、冬の雪や厳しい寒さを耐え忍ぶからこそ、初春に美しい花を咲かせ、かぐわしい香りを発する。
苦難や試練を耐えて乗り越えれば、大きく見事な成長が待っているというたとえ。大成するには忍耐が不可欠だということ。また、この事実を知れば楽なやり方・生き方などできない。

まさに、黒田にふさわしい言葉だと思う。

日米通算２００勝、おめでとうございます。

「日米合算なんて俺は認めない！　おめでとう」

イチローからの黒田への祝福のメッセージ。実にユーモアあふれる素晴らしい表現。

さて、自分はイチローの日米通算安打数がピートローズの記録を抜いたことは、あまり評価しない立場をとっている。イチローの記録は日米通算であり、ピートローズの記録はメジャーのみの記録。この２つを比較して、抜いただの抜かれただの言ってもあまり意味はないと思うから。そういう意味で、かつて王貞治がベーブルースやアーロンの記録を抜いて騒がれたことも、ちょっと疑問に思っていた。

翻って黒田の日米通算２００勝。実を言えば、この記録はNPBでもMLBでも実は記録には残らない。評価されるのは名球会入りが認められるという点だけ。

それでも、プロ野球プレイヤーとして２００勝という節目の記録は素晴らしいものだし、祝福すべきことと思う。同じ意味で、イチローの日米通算４０００本安打や、王貞治の８００号本塁打も、（正直黒田の記録とは比較するのは申し訳ないが）偉大な節目の記録として評価すべきものだと思っている。

ただそれを、メジャーの大打者と「比較」して、抜いただの抜かれただの言うことは、なんか違うと思う。