ちょっと前、1月末日のことですが1通のメールが届きました。
Aさんからの退職のご挨拶メールでした(個人的なものではなく、関係者全員へのメールです)。Aさんは、たしか10年くらい前に自分と同じ部署に入社した女性社員の方で、真面目で仕事熱心な人でした。何年か前に同じ職場の人と社内結婚もされましたが、仕事はそのまま続けていました。
その後自分とは部署は別れたのですが、去年、S社のプロジェクトに応援に入った時に、そこのメインメンバーとして活躍されていました。
ただ、そのプロジェクトはひどいもので、仕様はめちゃくちゃ作業管理も適当、問題山積みで行き当たりばったりの対応、という状況で、自分がかかわった中でも最悪(から2番目くらい)のプロジェクトでした。自分は応援という立場だったので、プロジェクトの運営自体には口を出せず、ただただ悪夢のような仕事をこなすだけだったのですが、メインメンバー(サブリーダー)である彼女にはおそらくものすごい負担がかかっていたと思われます。
正直それは、こちらが傍で見ているだけでも気の毒になるくらいの状況で、当時自分は当時のメインメンバーが倒れるのも時間の問題ではないかと思っていました。そんなプロジェクトも、昨年末くらいにようやく終了した(自分は途中で抜けた)と聞いていたのですが、この時期になっての退職連絡。正直、予想通りの結果というしかありません。彼女は、がんばりすぎたのです。
こういう状況で退職する人を、僕は何度も目にしてきました。だから僕は、仕事は頑張りすぎてはいけないと考えていますし、後輩には必ず「自分の身を守るのは自分だよ」とアドバイスしてきました。いわゆる働き方改革によって、以前に比べれば仕事はずいぶん楽になったと思いますが、それでもこういう事態が発生してしまう状況に、僕は憂いを感じずにはいられないのです。
と、長々書いてきましたがホントの退職の理由が単なる出産とかだったら、とんでもない勘違いですよなぁ。
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